
本日、Makuakeで「cbnotebook」のプロジェクトをスタートすることができました。
私たち渡辺護三堂は、1890年の創業から今年で136年目を迎える会社です。
しかし、これまで手帳を作ってきた会社ではありません。
私たちが136年間、一筋に取り組んできたのは「製版」という仕事です。製版という言葉をご存じない方も多いかもしれませんが、印刷用の版を作る仕事です。商品パッケージをはじめ、さまざまな印刷物を作るために欠かすことのできない仕事ですが、これまで私たちの会社の名前が表に出ることはほとんどありません。ものづくりの「黒子」です。136年間、縁の下で日本のものづくりを支えてきました。
そして、製版業はいつも「紙」とともにあります。
手帳とは無縁だった私たちですが、136年間、紙と向き合い続けてきた会社でもあります。
そんな会社で、文具が大好きな社員から「自分たちで理想の手帳を作ってみたい」という声が上がりました。
とてもうれしい提案でした。
老舗企業にとって大切なのは、伝統を守ることだけではないと私は考えています。永く続くためには、いつの時代も新しいことに挑戦し続けなければならない。
そこで、社員の「やってみたい」という気持ちに会社としてチャレンジすることにしました。
もちろん、私たちだけでは手帳は作れません。
今回のプロジェクトでは、印刷、製本、断裁など、それぞれの分野で長い歴史と技術を持つ国内の老舗企業の皆様に力を貸していただきました。
そして紙には、手帳や紙を愛する方々から長く支持されてきた「トモエリバーS」を使用しています。
薄く、軽く、それでいて書くことが楽しくなる紙。この分厚い手帳を実現するためにも欠かせない存在でした。
試作を重ね、たくさんの方々の技術と知恵を借りながら、ようやく私たちが納得できるものがこの手帳です。
決して安い手帳ではありませんが、材料にも、印刷にも、製本にも妥協せず、日本のものづくりの力を一冊に詰め込みました。
そして今回、弊社が企画・製造したオリジナルのクリアスタンプもセットにしています。
この挑戦を通じて、日本にはまだまだ素晴らしい技術を持った会社があることも知っていただければと思っています。
そして、この一冊を手に取ってくださることが、日本のものづくりに携わる企業や人への応援にもつながれば、これほどうれしいことはありません。ぜひ「cbnotebook」と、私たちの挑戦を応援していただければ幸いです。
株式会社渡辺護三堂 代表取締役 宮田 玲
